
ブンデスリーガ第12節、土曜日の試合で、フライブルクが勝利したため、
暫定最下位で迎えた首位・バイエルンとの試合は、後半猛攻をしかけたものの
一歩届かず、1-2での敗戦となった。
(バイエルン側のレポは、後ほど別に書きます。)
細貝はアンカーでスタメン

ケルン戦の後半同様、アンカーでの出場になった萌ちゃんは、
バイエルンのトップ下のトニ・クロースのマークにつく時間が多かったです。
とは言え、ブレーメン戦のマルコ・マリンへのマークのように、
試合中ずっとつきっきりというわけではなく、ある程度ついたら、
マークを引き渡して、他の選手を見るといった感じ。
この辺は、試合中に流動的なポジションをとるバイエルンと
キープレイヤーが一人ではないことを考慮しての采配だった様に思います。
前半にあっさり2失点
アウクスブルクは、ケルン戦で見せた勝つ気のないサッカーから
ボール際でしっかりファイトするアグレッシブなサッカーに変わっていました。
これで少しは戦えるかなと思った序盤でしたが、前半15分にCKからマリオ・ゴメスに
あっさり先制点を決められてしまいます。
前半28分には、リベリーの個人技にやられ、2点のビハインド。

リベリーの失点シーンに関して言えば、右SBのラインハルトが対峙したところで
萌ちゃんがヘルプに行っていたため、ラインハルトはタテをより意識しなければならないところで
逆側のフェイントにあっさりひっかけられ、リベリーにシュートする隙を与えてしまいました。
この辺の話は、試合後の萌ちゃんのインタビューでも言っていましたが。。。
意思の疎通が上手くいかなかったのか、それとも選手個々の問題なのかわかりませんが。
このシーンを含め、前半のアウクスブルクは、つまらないミスでボールを失っては
バイエルンに攻撃する機会を与えると言った感じのサッカーで、
一方的な展開になっていました。
細貝のゴールで勢いづく
このままワンサイドのゲームになってしまうのかと思った後半は、
バイエルンはペースを落とし、逆にアウクスブルクが勢いづく展開になります。
後半15分、CKからの流れで、アウクスブルクに待望の1ゴールが生まれます。

ニアで競ってこぼれたボールが、ファーサイドでフリーだった萌ちゃんのところに。
これを抑えの効いたシュートを放ち、バイエルンのアラバにはじき返されますが、
その段階すでにゴールラインを割っており、ゴールに。
1点差となったことで、スタジアムの雰囲気もがらっと変わり、いっきにアウクスブルクペースに。
アウクスブルクは、残りの約30分をほぼ支配し、同点ゴールを狙います。
今シーズンのバイエルンをここまで追いつめたのは、CL第4節のナポリと、
このアウクスブルクくらいだと思います。
ただ、決定的なシーンは、カプラニがノイアーと1対1になったシーンくらいで
あとは押せ押せな展開だったわりには、チャンスを作れず、同点には追いつけませんでした。
アウクスブルクにとっては、ターニングポイントになった試合
敗れはしたものの、アウクスブルクにとっては、ターニングポイントになる試合でした。
もちろん、ここがターニングポイントかどうかは、もう少し時間が経ってみないとわかりませんが
これまでの消極的な戦い方から、チームの雰囲気が変わったことが大きいと思います。
また、バイエルンを相手に、ここまでできたことは大きな自信になったのではないかと。
ディフェンスラインから可能性のないロングボール(ただのクリアとも言う)ばかり蹴っていたのが、
この日は、アンカーに入った萌ちゃんがボールをしっかり受け、そこからサイドに展開し、
少しずつ敵陣に攻め入るという戦い方もできるようになってきました。
前半戦残り5試合、なんとか勝ち点を伸ばしていきたいところです。